英単語をおぼえたい ( はずがゲームの案を作っている件 )
英語の勉強をはじめた。
わたしの英語の実力:
- 四年前くらいに受けた TOEIC が 780 点
- はっきり言って、実力不足
- 英文を読むのに時間がかかる
- 書いたりしゃべったりもつっかえつっかえ
- 聞き取るのがもっとも苦手
英語の勉強をはじめた理由は、海外でしごとができるか試してみたいため。はっきり言えば、アメリカのシリコンバレーで働いてみたいため。もともと洋楽が好きだし、paperbook も読めるようになりたい。映画だって字幕なしで見たい。プログラマなんだから、英文を読めるほうが資料も探しやすい。メリットはある。
そこで TOEFL を受けてみることにした。その準備をする。
わたしの弱点は語彙が少ないこと。
「TOEFL テスト英単語 3800」を買ってきた。この本はランクを基本から難しいのまで 4 に分けている。
まずは、ランク 1 の基本単語 1118 語のうち、わからないものを数えた。180 語がわからない。938 語はわかった。正解率 84 %。基本単語なんだから 100 % を目指そう。
単語のリストを眺めながら、思う。英語の勉強は、もっと便利にできないものだろうか。
語彙を増やしたいのだから、以下の作業が必要になる。
- 単語を覚える ( 意味、発音、品詞、類似語 )
- 単語を使った例文を覚える
- まちがって覚えていた、あるいは覚えていない単語や例文を繰り返し参照する
- つまり、どの単語を間違えたのかを記録する
- 単語を覚えやすくするため、自分でも例文を書く
- 英語がわかるひとに添削してもらう
これらの作業を楽しくできないだろうか。単語帳を作ってひたすら繰り返すなんて、つまらない。
Nintendo DS の「えいご漬け」は好きで、けっこうやっている。あれは楽しい。でもあのソフトは dictation ( 耳で聞いて書き取る ) に特化している。もっと高機能にできないかな。どの単語を間違えたか。正解したけど、時間がかかったか。単語の例文を自分で作って記録しておき、あとで単語をおぼえているか試すとき、その自作例文もいっしょに表示する。できあいの例文よりも、自分でその単語を使って文を作るほうが記憶に残りやすいだろう。さらに、例文の善し悪しを判断したい。自作例文の善し悪しを判断するためには、ほかのひとに添削してもらえるとすばらしい。
プログラミング欲求が高まる。これらの目的を満たす学習用ソフト、というかゲームを作れないだろうか。
とくに最後の、ほかのひとに添削してもらうところができるとすごく良いソフトになりそうだ。
さあ、Web アプリを作ってみたくなってきたぞ。こういうときこそインターネットだろう、Web 2.0 だろう ( たぶん )。
最初から「だれか添削してくれ」と言っても、だれも添削してくれまい。じゃあ、まずは個人が英語の勉強をするうえでべんりなサービスを提供すればいいんだ。そこで個々人が勝手に独習してもらう。でも、その勉強結果をほかのひとも参照できるようにする。ある単語を参加者のひとたちはそれぞれどのくらいの割合で間違えるのか。どういう例文を作っているか。その例文にまちがいがあるようなら、修正案を出せるようにしてもいい。あるいは、勝手に単語の解説を記録してもいい。例文に対する得票システムを作って、気に入った例文には各ユーザがポイントを送ることができる。ランクが上の例文ほど、単語の意味を問う問題のときに出現しやすくなる。例文を作るインセンティブを高めるために、例文の作者名もつける。おっと、ちょっと待てよ。「作者」の定義はどうしようかな。たまたま最初にその例文を書いた人か? でもほかのひとが添削できることがメリットなのに、添削してくれたひとの名前は載らないのか? まあいいや。これはあとで考えよう。
整理しよう。
- ユーザはアカウントをもってログインできる
- 単語が画面に現れて、意味を複数の選択肢から選ぶ ( 英 => 日、日 => 英の両方がほしいな )
- 正解を表すグラフを見ることができる ( たとえば一回 10 問で、正解率を出すとか )
- 間違いが多い単語の一覧、あるいは回答に時間がかかった単語の一覧も見ることができる ( ここが「えいご漬け」ではできない )
- とくに間違いが多いものを優先して次回の出題に入れられるようにする ( 「えいご漬け」はここが人力なのがめんどくさい )
- 各単語にユーザは自分で例文を登録できる ( ここが特徴 )。次回にその単語が出題されたとき、ユーザは自作例文を見ることができる。
上記はあくまで個人学習の機能。ここからが、ネット独自の機能。
- ほかのひとの正誤率を見ることができる。より上のひとたちの記録を見て向上心をかきたてる
- あるいは下のひとたちを見て、自分を慰める。あるいは、いい気になる
- 単語問題のとき、ほかのひとの例文を表示することもできる。これができれば、例文が無限に増えていく
- 自作の例文に対して、ほかのひとから意見をもらえる。意見を送ることもできる
思いつく問題は、以下。
- 単語の難易度をどうやって設定するか? ( 投票システムでも作るか? )
- 例文が悪文だらけになったら学習の意味がない。最初にどうやって品質を保持するか?
- せっかくインターネットなんだから、例文を自動で集めてこれないかな
- Project Gutenberg あたりから勝手に探し出す仕組みを作ろうかな
こういったことを考え始めて、肝心の英語の勉強をあとまわしにしてしまうのがわたしの弱点だな。でもおもしろそうだな。作ってみたいな。
でも、こういうサービスって、だれかすでに提供していないのかしら。わたしが思いつくくらいなのだから、あっても良さそうなものだけど。
( 追記: 2006/04/26 ) 失敗した単語の例文の音声だけを集めて iPod などに転送できると、さらにべんりだ。どこか、そういう英語サービスを作らないかな。