翻訳: Sergey Brin unplugged at Web 2.0
下記の翻訳は、CNET Japan の 江島健太郎さんの記事で見つけた ZDNET の英文記事の翻訳です。Google CEO の Sergey Brin が 2005/10/05 の Web 2.0 会議に出席したときのインタビューのものです。
「ビッグビジネスは自分たちの得意とするところではない」とおっしゃっていますが、Youtube の買収などあった 2006 年末の今から見ると、一年でずいぶん変わったものだと感慨にふけります。
誤訳や誤字脱字がありましたら、お知らせくださいますと幸いです。
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
- -
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
Sergey Brin unplugged at Web 2.0 / Web 2.0 でのオンラインでない Sergey Brin Sergey Brin アンプラグド at Web 2.0
Google Office の製品一式についての Sergey Brin のコメントは、すでにブログに載せた。ここには Web 2.0 で John Battelle のインタビューに応えた彼の他のコメントをいくつか引用しよう。
- スタートアップ
- Google の一番の成功要素は運です。研究生だった頃、わたしたちは心のままに進んでおり、やがて、自分たちが役に立つ物を作ったことに気づき、もっと強い影響を与えたくなりました。コードをオープンソースにすることや大学と協力することを話し合いましたが、それは難しいことでした。コンピュータの使用料金を求められたからです。支払うためのお金が必要でした。
- ユーザ作成のコンテンツとコミュニケーション
- わたしたちが集中していることは、ユーザが多くの時間をかけていることで、自分たちが影響をもてることです。例えば e-mail のような。自分が次の世代を予測できる最善の人間であるかはわかりませんが、コミュニケーションを改善するためには、明らかに多くの手だてがあります。Google Labs に多くのものを置いている理由は、予測することがむずかしいからです。もし何年も前に Wikipedia をわたしが提案したとしたら、だれも、わたし自身も含めて、それがうまく行くとは言わなかったと思いますよ。
- Google が Yahoo や IAC, AOL のようにユーザ作成およびプロ作成のコンテンツに焦点を当てること
- わたしたちが確信していることは、ユーザにコンテンツへのアクセスを与えることであり、生み出すことではありません。Google の株式銘柄を検索すれば、最初に見つかるのは Yahoo Finance のリンクでしょう。人々をちょうど良いサイトへ導くことを望んでいるのです。独自のコンテンツを作って Google サイトにとどまってくれるように努力することなど、まったくありません。彼らを送り出したいのです。
- ビデオサーチ
- ひとびとはビデオ情報の品質を低く評価しています。なんであれ科学的な疑問について Discovery Channel や Nova show をあたれば、驚くほど高い品質のコンテンツがあります。フォーマット ( テキスト、オーディオ、ビデオ、そのほか ) は問題ではありません。そのためのお金や手間がキーなのです。もっとも良いコンテンツは、往々にしてビデオから現れます。検索可能にすることでそれらを解き放ちます。あなたが "X" というテーマについて知りたいときなどですね。ビデオの良い検索によって、ひとびとはもっと良く教養を得られます。
- Google はいまやポータルサイトで、その点では第四位だという、Yahoo CEO Terry Semel のコメント
- わたしが ( Semel のコメントを ) 読んだところでは、わたしたちを負け犬とも呼んでいました。( 以下、Brin は彼のコメントについて横道にそれ、Yahoo と Google の食堂を比較しはじめる )
- MSN チーフの Yusef Mehdi が Microsoft を負け犬と呼んだことへの反応
- もしわたしたちが第四位で Microsoft が負け犬なら...いや、これは飛ばして (笑)。技術の点でリーダーと見なされるほうが興奮しますね。ビッグビジネスをすることや、巨大なプラットフォームを作ることや、そのほか多くの Microsoft が得々として楽しんでいることについては、わたしたちはナンバーワンではありません。しかし、技術の点からすれば、わたしたちがリーダーです。
- Google の評価額と検索市場の価値
- わたしは査定の専門家ではありません。会社の価値を計るには複雑な方法がいくつもあります。検索市場でのシェアに関して思いますに、多くのひとがわたしたちの製品を使ってくださり、主に口コミで広がっていることに喜んでいます。わたしたちはわずかな宣伝活動や提携しかしていませんが、みなさんは検索を体験することで、集まり、とどまってくれています。
- Google の "すっきりした" 画面を保つこと
- すっきりしたままでいられることをわたしは強く望んでいるのですが、明らかに、ほかの種類の製品が、必要にせまられて、調査対象となっています。Gmail は e-mail をうまく管理する手段がないことにわたしたち自身がいらいらしたことから生まれました。業界が見落としてきた分野はいくらもあり、90 年代後半の頃の主なポータルサイトにあった検索エンジンの品質や関連する事柄も同様です。わたしたちは豊富な技術、インフラ、帯域をもっており、そういった見過ごされた分野での手助けができるようになっています。ほんとうはできるのに、うまく立ち回れないことがわたしたちにはあるものです。
- 開発対象を選ぶこと
- フィードリーダーに何が起こるのか、わたしにはわかりません ( この日に Google Reader はリリースされた )。ですが、Gmail の歴史から見て、この分野での M&A や投資活動は活発さを増しています。小さなサイトはお金を稼がなければいけないもので、わたしたちも最初の頃は正しいプラットフォーム ( Google AdSense ) を見つけ出すのに長い時間をかけたものです。わたしたちが目指した大きなもののひとつは、オンラインビジネスを生み出し、持続させることでした。この点はじつにうまくやってこれたと思いますよ。